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Synergy Marketing, Inc.

社員一人ひとりが決断し、新たな価値を創出し続けられる強い組織へ 〜シナジーマーケティング第三章のはじまり〜

EPISODE

2024年1月1日より、代表取締役社長 兼 CEOに奥平が就任し、岡村取締役 兼 COO、馬場取締役 兼 CTOとともに新たな経営体制へと移行したシナジーマーケティング。創業から20年以上を経た今も、イノベーションを起こすべく日々挑戦を続けています。
「人と企業が、惹かれ合う世の中へ。」の実現に向けて、デジタルマーケティング領域における新しい顧客体験の創出やそれを支える組織づくり、ともに働く仲間への想いを、社長の奥平博史と創業者である会長の谷井等が語りました(2024年9月18日時点)

代表取締役社長 兼 CEO 奥平 博史
経営学修士(MBA)。2002年に通信ベンチャー企業へ入社。通信系商材、ソリューション営業、Webメディア事業の立ち上げなどを経て、2009年にシナジーマーケティングに入社。クライアント企業様へのCRM導入ディレクターから、事業責任者を経て、2017年に取締役副社長に就任。各事業部に加え、経営戦略やブランディング、人事、コーポレート部門を統括。全社のDXを推進するとともに、DEIの実現に向けた組織作りを推進。
取締役会長 谷井 等
1972年生まれ。神戸大学経営学部卒業後、NTT入社。1997年デジタルネットワークサービス設立。2000年、楽天に売却。同年、インデックスデジタル(現在のシナジーマーケティング)を創業。2008年に大証ヘラクレス上場、2014年ヤフーに売却。2017年に代表取締役を退任後、世界50か国を巡る放浪の旅へ。2019年にヤフーから買い戻し、会長に就任(現在)。また、2015年にはペイフォワードを設立し、エンジェル投資で8社の上場を支援。大阪府のベンチャー/スタートアップ支援プログラム『Booming!』と『RISING!』の企画・運営をプロデュース。現在、2社の代表取締役、6社の取締役を兼任。2020年より神戸大学客員教授。

経営体制が変わっても変わらない、「幸せな情報社会」実現への想い

奥平

今回初めて、谷井さん率いる創業メンバーから、私たち3人に経営が委ねられました。ビジョン・ミッション・バリュー*1 やA Sense of Values(以下、ASoVs)*2 に記されている言葉は変わりませんが、経営体制の変更にあわせて、それらに紐づく戦略の棚卸しを行っています。達成したことはさらに磨きをかけて成果につなげ、達成していないことは達成に向けて着実に進めていきます。

谷井

新体制ではビジョン・ミッション・バリューの実現に向けて、さらに提供サービスの質の向上を図っていく、ということですね。現在のビジョン・ミッション・バリューやASoVsは、2020年にYahoo! JAPANグループから離脱する際にアップデートしたものです。当時の役員陣から、会社としての方針や戦略の再設計とあわせてアップデートの提案があり、実現しました。この変動の激しい時代に新しいサービスを生み出すためには、自分たちが正しいと思っていることに対して「本当に正しいのか。もっと価値のあることはないか」と自身に問いかけ、状況に応じて棚卸しやアップデートをしていくことは必要不可欠です。

私が創業時に掲げた企業理念である「幸せな情報社会の実現に貢献する」は、今やシナジーマーケティングの文化として形成され、確立しています。一方で、それが正しいものとして強固になっていくほど、イノベーションや変化は起きないんですね。時流の変化が激しい現在、生き残るためには会社として変化し続けることが重要です。

奥平

私も同様の考えです。シナジーマーケティングの文化を継承しつつも、良い意味で変化し続けられるように、他の役員とともに連携して事業を進めていきます。





*1 ビジョン「人と企業が、惹かれ合う世の中へ。」、ミッション「Create Synergy with FAN」、バリュー「101点のサービス」のこと。詳細はこちらを参照。
*2 従業員が、日々業務を遂行する際に守るべき行動指針のこと。詳細はこちらを参照。

「一歩先のデジタルマーケティング体験」を提案できる会社とは

奥平

社長就任後、役員や社員とともにお客様のもとにうかがい、これからのシナジーマーケティングについてお話しをする機会をいただきました。ついつい熱がこもり、汗びっしょりになってしまったんですが、お客様からは「プロダクトや対応に満足している」「大きな期待を寄せている」とのお言葉をいただき、大変ありがたく、また、背筋が伸びる思いです。

谷井

社長である奥平さん自身が先頭に立って、お客様のなかに飛び込んで行動していますね。経営トップが汗を流し、事業やサービスの現場で起こっていることをすべて自分事として認識するのは、とても大切です。僕は、これまでスタートアップ支援を行ってきたなかで多くの経営者と会話していますが、成功する人はみな、この傾向を持っていますね。

奥平

お客様との直接の対話を通して、改めて確認できたことがあります。お客様は当社に対して、デジタルマーケティングを行うための戦略策定や顧客理解のような上流領域の課題はもちろん、社内体制の構築や人材獲得・育成など、組織が直面する普遍的な課題解決についても、サポートを期待されています。

例えば、「デジタルマーケティング業務を理解している人が自分しかおらず、業務が属人的になっている」「デジタルマーケティングの重要性は会社も理解しているが、自社に適した学び方がわからない」「KPIを追い求めるあまり、企業ビジョンとマーケティングコミュニケーションに乖離が生じている」などといった課題です。このような課題をお持ちのお客様には、個別のプロダクトやサービスを提案するだけでは十分と言えません。

また、プロダクトの機能性や使いやすさを磨きあげることは当然の責務でありますが、それだけでは市場での評価にはならないという危機感も感じています。目下、私たちが開発に取り組んでいるのは、ご利用いただくことで、現場の業務と上流領域の課題や組織の課題がなめらかに接続され、一気通貫で課題解決できるようなプロダクトです。社内で部門を横断した特命チームを作り、私と一緒にお客様の期待を直接ヒアリングしたCOOの岡村とCTOの馬場が陣頭でメンバーを鼓舞しながら、複数のアイデアを形にしては検証するサイクルを回しています。もちろん、現場担当者の課題意識から新たなプロジェクトがボトムアップで立ち上がることもあります。当社は、「CHALLENGE」「INNOVATION」を推奨するカルチャーであること、また、権限移譲を進めていることから、このような取り組みも増えています。

先日発表させていただいた、生成AIが顧客の解像度を高め、マーケティング戦略の立案をサポートする「DAYS GRAPHY」もボトムアップで始まったプロジェクトのひとつです。このような野心的なプロダクトと既存のプロダクトやサービスを緩やかに融合させながら、点ではなく面での「デジタルマーケティング体験」をご提案します。

新しい技術を使うことそのものが目的ではありませんが、包括的なデジタルマーケティング体験を向上させる手段として、例えば、「煩雑な手順をスキップしてスマートにする」「意思決定のための選択肢を用意する」「散らばった情報リソースから、今まで気づかなかった新たな仮説を提案する」などが考えられます。このようなデジタルマーケティング体験の再構築はAIとの相性が良いので、積極的に取り入れていきます。

谷井

新たな経営陣の所信表明である「一歩先のデジタルマーケティング体験」とは、AIをはじめとする最先端技術を活用したプロダクトの新規開発という側面もあるけれど、それだけに留まらず、お客様の潜在的なニーズにまで応えていく、ということですね。

奥平

デジタルマーケティングをもっと広義に捉え、お客様がまだ気づいていない課題の解決やその先にあるお客様の理想の実現をも後押しするようなご提案が、今後は必要不可欠になっていくと考えています。また、20年以上にわたって国内のCRM市場をリードし、デジタルマーケティングに取り組む約4,500社のお客様に寄り添ってきた知見を活かして、ビジョンである「人と企業が、惹かれ合う世の中へ。」の実現に近づくためのデジタルマーケティング体験をお客様に提案することができる、そんなシナジーマーケティングであり続けたいと考えています。

全社集会や2024年の年初所信表明でもお話ししましたが、私たちはお客様にとって、単なる御用聞きではなく、先見の明を持って未来をともに切り拓くことができるパートナーであることが重要です。

目指すのは、全社員が挑戦・決断できる組織

谷井

今回、奥平さんたちは「チーム経営」という体制を打ち出しましたが、私たち創業メンバーもチームで経営していた時期があります。

シナジーマーケティングは、社名変更や株式上場、Yahoo! JAPANへの参画・独立など、ユニークな変遷をたどってきましたが、そのなかで根付いたのは、組織的かつ合理的な「意思決定のプロセス」です。

奥平

谷井さんをはじめ創業メンバーは、今回の経営体制変更を機に、私たち3人だけでなく、各部署のリーダーにも積極的に権限委譲されました。言うなれば、複数リーダー経営ですね。権限を持つリーダー層を多く輩出することで、安定かつ非連続な企業成長の実現を目指します。

谷井

良い方針です。私は、シナジーマーケティングが「人が育つ組織」であってほしいと願っています。人が育つ瞬間はどこにあるか。それは、冷や汗をかいてでも意思決定をした瞬間だと考えています。

例えば、プロジェクトの方針に関して、プランAとプランBの選択をする必要があったとします。現場担当者は、その選択を上司に委ねるのではなく、少々手にあまる判断であっても自身で決断して、プロジェクトを推進することで、選択した結果が成功、失敗のいずれであっても、その体験は本人とって大きな成長の糧になります。

奥平

まさに、ですね。今後は、リーダー層だけに留まらず、全社員に対しても決断する機会を増やしていきたいですね。些細なことでも、自身で決断することでオーナーシップが生まれます。これを社員一人ひとりがいくつも体験していけば、個人も組織も強くなり、安定かつ非連続な企業成長が実現できると考えています。

谷井

社員を信頼して大胆に託す。上司や組織の「覚悟」を伝えることで、社員も安心して決断することができます。まずはそこからですね。

お客様への貢献心こそが、シナジーマーケティングのカルチャー

谷井

仕事の対価やモチベーションは、報酬、昇進、自己成長などいろいろありますが、シナジーマーケティングは貢献欲求の強い人にとって最高の環境だと思います。

奥平

そうですね。お客様からの感謝が大きなモチベーションになるメンバーが揃っています。一例ですが、通常、自社のプロダクトやサービスがマッチしないお客様とは、そこで商談終了になりますよね。でも、シナジーマーケティングは違います。ASoVsのひとつである「HOSPITALITY」が示すように、お客様の役に立つ提案をすることに重きを置いているので、競合他社を紹介することもよくあるんです。売上を立てることももちろん重要ですが、それ以上にお客様への貢献を重視しています。

谷井

本当の意味で、お客様のよろこぶ顔が見たいビジネスパーソンが集結する、IT業界では希有な会社です。

奥平

なかなかないですよね。このカルチャーが形成されたきっかけは、谷井さんの原体験にあるとうかがっています。

谷井

実家の紳士服店での販売・経営経験がもとになっています。あるとき、お客様からオーダーメイドスーツの注文をいただきました。ご要望を細かくヒアリングしたうえで、採寸や縫製を行い、無事完成してお渡ししたんです。ところが数日後に、その方が突然来店されました。ミスがあったのだろうかと身構える私に、お客様は「このスーツ、とてもよかったよ!お礼が言いたくて今日は立ち寄った」とにっこり。この体験から、「商売とは、商品を提供するだけに留まらず、よろこびや満足感をも提供している」ことに気づきました。バリューとして掲げる「101点のサービス」にも、この想いが息づいています。

あなたの理想とするキャリアが、シナジーマーケティングなら実現できる

奥平

シナジーマーケティングは、人と人とのコミュニケーションがもたらす情緒的な価値の提供を大切にしつつも、前述のようなデジタルマーケティング体験を再構築できる最先端技術への挑戦も行っています。創業から約20年が経過しているため、一定の事業基盤はあるものの、大企業のような硬直性はなく、まだまだ成長フェーズです。複数リーダー経営を標榜しているので、新入社員、既存社員問わず、どんどん仕事を任せていきたいと考えています。

そのため、お客様のことを第一に考えて能動的に行動し、積極的に仕事に取り組める方にとって、シナジーマーケティングはやりがいが持てる会社です。現在の事業や組織体制に縛られることなく、幅広い視点から自らのやりたいことを見いだし、実現できる自由と裁量があります。ぜひ当社を活用いただき、ご自身の可能性を最大限に発揮して欲しいですね。

谷井

現在の経営陣は、3名とも一般社員からスタートしています。誰もが組織・業界を牽引するリーダーとして活躍できる、平たくいえば、あなたも社長になれる可能性があるということ。シナジーマーケティングには、自分のやりたいことを見出し、実現できる自由があります。良い意味で、思う存分に暴れてください。歓迎します。

(取材/編集:経営推進部 ブランドマネージメントチーム)